アンゴラに於ける教団浄化のこれまでの流れ

世界救世教

アフリカ宣教本部

アンゴラに於ける教団浄化のこれまでの流れ

 

 これまで主にSNS上で、アンゴラ世界救世教(以下、本教)の内紛を示す様々な状況が報告されてきました。

 当初「アフリカ世界救世教救済委員会」(以下、救済委員会)を名乗り、現在教団組織の資格者を称して活動する反体制派グループは、教団の評判や名誉を傷つけるような行為を繰返し、やがてそうした彼らの活動は、信徒に身体的危害を加えるまでに深刻化していきました。

 彼らのこうした行動の中でも特に峻烈を極めたのは、去る2019年1月13日に発生したビエ研修センターの占拠未遂事件でした。暴力行為により数名が負傷したこの騒動はメディアでも広く報道されました。

 本教執行部はここで、信徒の皆様、そして一般の方々に対し、現在教団が直面している浄化の発端と経過についてご説明したいと思います。なお本文を読まれるにあたり、皆様には「教主」とは人ではなく、包括法人内に存在する位置であるということを、まずはご理解いただきたいと思います。

 さて現在、本教が抱える問題は、日本の教団内部に発生した岡田陽一四代教主(当時)と包括法人世界救世教役員会の対立に端を発したものですが、当時はこの内紛の真の理由に関する認識が不足していたせいで、本教執行部(アフリカ世界救世教本部)は、包括法人に対し、書面を通じて自らの(中立的)立場を明確にし、対立する双方がお互いに理解し合うことを訴えました。

 かつて教団の教主であった岡田陽一氏は、(世界救世教と包括・被包括関係を廃止された)主之光教団の支援を受け、反体制派グループの創設に寄与し、自らその運動の先頭に立って活動をしています(彼らが目指すものは、世界救世教の教祖である明主様の御教えとは異なる異質なものです)。

 岡田陽一氏が明主様の御教え、世界救世教の教義から著しく逸脱していることが確認されたため、日本の包括法人は同氏の「教主の推戴」を取り消しました。

 岡田陽一氏を断固支持する本教資格者たち(当時)のグループが主導し、アンゴラで様々な事件を引き起こしてきましたが、ここで彼らが岡田陽一氏の名のもとに働いてきた行為を時系列に報告したいと思います。

2018730

 本教資格者(当時)数名(フランシスコ・シャビエル・ハテワ、アントニオ・マヌエル・ムホンゴ、フランシスコ・ジョアキン・カシンダ、ベニィ・ジョゼ・ファウストゥド、カルロス・ドス・サントス・アルフレッド並びにアナ・マリア・ダ・シルヴァ)が、カブソ教師補の脱会申請(2018年7月27日、自身のフェイスブック上でその意志を既に表明)と共に、教団の教義的課題並びに内部事情に関する説明を得たいと、クラウディオ・ピニェイロ本部長に面会を要請。

 面会が行われ、教団は彼らの疑問に明確に回答したものの、彼らは、今後も和合結束し、祈り続けるという教団の立場に不満を示し、犯罪行為を始めます。

2018827

 元資格者グループは書面を通じ、今後以下の構成員から成る自称「救済委員会」を設立する旨を本教に通知。

  1. 代表: フランシスコ・シャビエル・ハテワ
  2. 副代表: アントニオ・マヌエル・ムホンゴ
  3. 補佐: 資格者6名(フランシスコ・ジョアキン・カシンダ、ベニィ・ジョゼ・ファウストゥド、カルロス・ドス・サントス・アルフレッド、フラヴィオ・ドス・サントス・カブソ、アナ・マリア・ダ・シルヴァ、ルインドゥラジオ・ベディ・キアラ)並びに布教員1名(マリオ・ドミンゴス・コレイア)

 「救済委員会」は「苦情ノート」に、名誉棄損など様々な犯罪行為を働き始めます。同ノートにて、本教執行部を、信仰からの逸脱、権力の乱用、統治しやすくするために資格者同士の分裂を扇動、不安を煽るような信仰実践指導、教団職員に対する不平等待遇、財源の不適切な管理などの点(どれも根拠のないものばかり)で批判。

2018920

 以下の者の教団資格が取り消されました。

アントニオ・マヌエル・ムホンゴ

フランシスコ・シャビエル・ハテワ

ベニィ・ジョゼ・ファウストゥド

フランシスコ・ジョアキン・カシンダ

カルロス・ドス・サントス・アルフレッド

アナ・マリア・ダ・シルヴァ

ルインドゥラジオ・エドゥアルド・ベディ・キアラ

フラヴィオ・ドス・サントス・カブソ

 後日、更に以下の者の教団資格も取り消されました。

アフォンソ・キフタ・ペレイラ

ジェレミアス・ペレイラ・キフタ

マヌエル・フランシスコ・ダ・コスタ

アレルイア・ンドンダ

シネ・ダンジェレウス・ラモス・パスクアル

ニコラウ・ヴィセンテ

アルベルト・ペレイラ・キフタ

ドミンゴス・フェルナンド

 しかしながら、これらの者は現在に至るまで本教の資格者を名乗って活動をしています。

 「救済委員会」は「100%教主」をスローガンに掲げ、岡田陽一氏の名のもとに以下の行為を行ってきました。

  • 本教の布教拠点を占拠。SNS上に暴言や脅迫文書を投稿し、献金を、その合法的な受寄者である教団に届けることを拒否。
  • 「救済委員会」メンバーの個人口座番号をフェイスブック上に公開し、教団の口座とは異なるその口座に献金を振り込むよう信徒らを指導。

2018107

 岡田陽一氏の側近、白澤道夫氏が「救済委員会」宛てに文書を送付。白澤氏は、彼らが明主様の御教えの真髄に触れているとして、彼らに対する深い敬意の念を表明(これは白澤氏が「救済委員会」のメンバーによる悪行に対して無条件の支持を言明したことを意味しています)。

 文書の送付は本教執行部に対する正真正銘の背信行為と言えるもので、私たちは、その行為に驚きを隠せませんでした。何故ならその文書の送付は自称「救済委員会」による暴力や差別、それに名誉棄損といった行為が白澤氏、ひいては岡田陽一氏によるお墨付きを得たことを意味するからです。

 それまで日本において対立する双方が何とか折り合えるよう祈ってきた私たちは「裏切られた」という思いを抱きました。岡田陽一氏が教主の座を退いた後も、アフリカ世界救世教は同氏に深い尊敬の念を抱き続けてきましたし、今は亡き渡辺哲男先生が同氏の言葉から提唱した「想念の実践」や、同氏による「新年の挨拶」も、アフリカ大陸全域の全ての布教拠点で毎日読み続けられてきたからです。

 白澤道夫氏がメッセージを送ってからは、反体制派グループの攻撃的な性質がより顕著となりました。その活動は信仰の友の間に分裂や敵対心を煽り、また暴力を扇動しています。こうしたことから、本教が進むべき道は、明主様の御教えに忠実であり続け、明主様がおつくりになった聖地と世界救世教に繋がり続けることだということが明確となりました。

 そこで同10月本教執行部は、国立宗務機関(INAR)や国家警察総司令部などといった国の様々な機関に文書を送り、教団内部に発生した紛争について報告すると共に、問題解決のために警察の介入を要請しました。

20181024

 月次祭の日を狙った教団施設の占拠行動は、首都以外の地方で激しさを増し、警察が介入する騒動にまで発展した拠点もありました。

 本教執行部は、こうした問題を取り扱う複数の公的機関に当事案を書面で報告。国立宗務機関は「救済委員会」に対し、教団の名における一切の活動を控えるよう通達。

2018127

 「救済委員会」は国立宗務機関の通達をよそに、「臨時会議」なる会合を開催し、本教の“新役員”を選出。選ばれた自称役員らは偽の肩書をもって日本への巡礼を行い、岡田陽一氏との面会を果たします。

201913

 アンゴラの全国紙「O PAIS」は、2018年12月7日に開かれた反体制派の会合で、本教の“新役員会”が承認されたと報道。なお同紙は2018年1月21日付の紙面で、本教執行部が当報道を否定し、教団の役員はこれまで通りであることを明言した記事を掲載しました。

2019113

 岡田陽一氏の名のもと「救済委員会」はビエ研修センターを力ずくで占拠しようと試みます。この行動は3名が負傷する騒動にまで発展しました。

現在の状況

  • 2019年1月13日の出来事はSNSやTVなどのメディアを通じて広く報道され、様々な反応を得ました(投稿されたメッセージの多くは騒動を否定的に捉えるものでした)。
  • 犯罪者の責任を問う訴訟手続きが進行中。
  • 現在、複数の布教拠点並びに教団の農場が岡田陽一氏の支持者らにより占拠されています。
  • 岡田陽一氏の支持者らが犯した全ての犯罪(名誉棄損、職業詐称、詐欺、窃盗、背信、恐喝、差別、傷害)に対し、その法的責任を問う訴訟手続きが開始。
  • こうした状況は全て日本の包括法人及びいづのめ教団に報告されており、今後必要な措置が講じられる予定です。
  • 現在、本教執行部は判決の確定を待っています(判決は間もなく下る予定)。

 アフリカ世界救世教執行部は、本教が社会から悪評を被っていることに対し、改めて深い遺憾の意を表明します。またこうした一連の出来事にも関わらず、人救いと地上天国建設の御用にしっかりと励んでおられる皆様に心から感謝を申し上げますと共に、アンゴラ宣教開始当初に立てた不撓不屈の誓いを新たに、これからも御神業に邁進させていただく所存です。

2019年1月28日 於ルアンダ

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